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ももえの母
コメント
こんにちは。ももえ(メス5才)と暮らしています。(※12/20 修正あり)
散歩での興奮は、どんどん散歩して世界を学習していけば、治っていくと思います。毎日犬が満足するまで散歩して、世間慣れさせてあげてください。
「相手の犬を噛んでしまった」ということですが、よその犬を攻撃してしまうのは、珍しいことではありません。
犬の社会化を間違えてとらえている人が多いですが、犬は、仲間の犬とそうでない犬を明確に分けて考えます。社会化するように幼稚園に預けても、同じ幼稚園の犬たちを仲間だとは認識しますが、「世界のすべての犬が友達」とは考えません。
人間でもそうでしょう。無意識に仲良くできるのは、同じコミュニティに属している人間同士だけ。他のコミュニティの人間が侵入してくると、警戒するし、攻撃するところがあるでしょう。群れで生きる動物に共通する本能です。
犬も同じです。自分たちのなわばりによそ者が侵入したと考えれば、威嚇するし、場合によっては実力行使に出ます。
いつも行く公園で友達になった、ももえと同い年のメスの柴犬の話です。
人にも犬にも明るく接するとてもいい子で、友達もたくさんいたのですが、ある時、初対面のトイプーを何度も強く咬んで、大怪我をさせてしまいました。彼女はそれまで、仲間の犬たちと上手にプロレスごっこをしていたし、手加減を間違えたわけではありません。見知らぬ犬がなわばりに侵入したために、攻撃したのです。それ以来、彼女を公園で見かけることはありません。
飼い主さんたちは、「うちの子がまさか」と油断しないようにお願いします。
また、今回のお話で「相手の犬の顔をかんだ」ということですが、顔と顔が近いというのは、ちょっと意味深です。その前に、相手の犬が自分の犬の目をじっと見たり、またその逆で、自分の犬が相手の犬の目をじっと見たりしていませんでしたか?
犬にとって、本来「目と目を合わせる」というのは威嚇行動です。アイコンタクト大好きな狩猟犬は、よその犬の目をじっと見つめることがありますが、それは、プリミティブドッグや闘犬にとってガンをつけられたのと同じ。「何見てんだオラ」と怒らせることがあります。
犬同士の初対面の挨拶は、「目線をそらしつつ、相手の後ろに回り込むように近づいて尻の匂いを嗅ぐ」というのが正しいです。
ももえも気が強いので、もし無礼にも、じっと目を見る犬がいたら、「なんだコラ、やんのかオラ」と不良学生のごとく無言で圧をかけに行きます。そういう時は、リードを短く持って、回避するようにしています。
で、解決策です。
ももえは一度引越しを経験しています。なにせ気の強い女ですから、引っ越しした先で、うまくやっていけるかはすごく心配でした。そこで、私はももえと一緒に、引っ越し先周辺の犬のコミュニティに、どんどん参加するようにしました。つまり、引っ越し先のご近所の犬たちを、仲間の犬として新たに認識させたのです。
公園に集まる犬たちのところに行って「はじめまして。この犬、顔が近づくと怒るのですが、やがて知り合いになれば大丈夫ですので、これからよろしくお願いします。」と飼い主さんたちに言い、ももえに興味を持った犬たちには、ももえを固定した状態で後ろに回ってもらい、お尻を嗅がせました。
また、おやつをあげてもいいか飼い主さんに聞いて、ちょっと離れた状態で(近づくとももえが攻撃するので)ももえと一緒におやつを食べてもらいました。「この犬たちと一緒にいればいいことがある」と思わせるためです。おやつは、ももえが犬たちを攻撃せず自制している時にも与えました。
1回目はそのくらいにしておき、できるだけ毎日、少しずつ犬たちに慣らしていきました。おやつも続けました。
最初はももえがガウることもあり、ハンドル付きのハーネスを装着し、リードを短く持って、油断しないようにしていました。ももえがガウッたときには、飼い主さんたちの手前もあるので、ちょっと大げさに叱りました。(あくまで慣らすのが目的なので、じつは本気で叱っていません。本気でないのは、たぶんももえにバレていました。)
3ヶ月経つくらいには、犬たちが近づいたり、たとえ目があっても、怒らなくなりましたよ。仲良く遊ぶ…まではいかなくても、においを嗅ぎあったり、リラックスして一緒に過ごせるようになりました。
世界のすべての犬が友達とは思わないでいいのですが、せめて近所の犬たちには慣らしておくと、散歩が気楽になります。
(花道ママの女の子は、自分から逃げるということで、それはそれで良いと思います。攻撃以外の問題対処法を知っているというのは、じつはすごいことです。)
また、すーじーさんの犬のケースですが、ももえもそうでした!
テレビに動物が映ると、我を忘れて威嚇&攻撃。おかげで液晶が、うっすら黒い水玉模様になってしまいました。最初のうちは、ももえに合わせてチャンネルを変えていたのですが、「これじゃイカン!私は動物番組見たいよ!」と一念発起し、だいたい一年かけて慣らすことに成功しました。
今では、かすかにうなることもありますが、冷静で、吠えたりテレビを攻撃することは無くなりました。「ダーウィンが来た」も「動物映像100連発」も見られるようになりました。他にも同じような悩みのある飼い主さんのために、やり方を紹介します。
必要なのは、100均のレジャーシートと猫よけシート(必要数)、録画した動物番組(数種類)、小さいおやつです。
(※そうそう、忘れてました。これも併用しました。テニスボール缶に小銭やビー玉をいれた、大きい音の鳴る缶です。)
⑴レジャーシートをテレビに貼る。テレビ画面が1/8くらい見えるようにシートをカットする。犬がテレビに近づけないように、猫よけシートを床にしく。
⑵動物番組を消音で再生する。犬が吠えていない時に、おやつをほうって与える。なるべく吠えない時間を維持できるように、おやつを与えるタイミングを工夫する。これを毎日くりかえす。慣らすのが目的なので、吠えても叱らない。
(※もしどうしても犬が興奮して、おやつに見向きもしないようなら、大きい音の鳴る缶を「ジャラン!」と一振りして、犬の注意を引く。こういう犬を驚かす物は、乱用すると犬が慣れて効果が薄くなるため、必要最小限に使用すること。)
⑶犬が慣れていくのを確認しつつ、徐々にシートを大きくカットしていく。音量もあげていく。
⑷完全に慣れたのを確認したら、猫よけシートを撤去する。
気長な方法ですが、効果はありますよ。犬にテレビを壊されたくない方は、やってみて下さい。
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